ノゾミに向かって
〈9:お礼①〉
2019.7.8
こんにちは。エリア51の神保です。
目標を超える結果!
先週、クラウドファンディングの支援金募集が終了しました。
結果、1,128,000円もの支援金をいただくことができました。ひとえに、ご支援ご協力してくださった皆さまのおかげです。本当に、本当にありがとうございます。
たくさんのことを考えた期間でした。
演劇のこと、表現のこと、お金のこと、東京という地域のこと、人々の生活のこと、友情や愛情、責任、期待、不安、絶望、希望。
むずかしいことをやさしく
はじめて概要ページを作ったときに、担当のキュレーターさんに言われた、「もっとわかりやすく」という言葉が、今も忘れられません。そこから、演劇のことをわからない人にも気持ちが届くように、意識してきました。
短く、多くの人にわかりやすい文章を書くということが、どれだけ難しいことか。とても気づかされました。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」
井上ひさしの言葉です。
ぼくは最初の、むずかしいことをやさしく、のステップでつまづいています。本当に、まだまだです。
人に届く
このクラウドファンディングを通して、たくさんの人の心に触れ、想像しました。その先で見えてくるのは、生活のことや、未来のことでした。支援してくださった方々は、このプロジェクトに「ノゾミ」を見出してくれたのでしょうか。
ある説では、人には300人の親しい人がいるといいます。その親しい人それぞれにも300人ずつの親しい人がいるので、間接的であれ人は90000人の人と関わっているといえます。
僕たちは、少しでも多くの人に「ノゾミ」を届けたい。
では、地球には75億人の人がいるといいますが、75億人に届けることはできるでしょうか。
ならば90000人になら、届けられるでしょうか。劇場には100人さえも入ることができないので、それは夢のまた夢です。
では、数百人に届ける。
ということでいいのでしょうか。
人数の上限が見えてしまっていることが、小劇場演劇の”商業的にオワコン”な部分だといいます・・・
でも僕は、これを完全に否定したい。
人数ではない、ということ。量ではない、ということ。かといって質でもない気がします。そういう相対的なものではない。
何かと言うと、僕たちができることは「夢」なのだと思うのです。
見に来てくれる、応援してくれる人たちに、まだ見ぬ誰かに、「夢」という絶対的な暗黒物質を届ける。
暗黒物質を空間に充たして、時空を超え無限へと招くということ。それが、演劇、とりわけ小劇場演劇にできる、最大の力だと僕は思います。
90000人を見る前に、300人を。そのためには、劇場に来てくださった、ご支援や応援をしてくださったひとりひとりを。その人を想って。
みんなのノゾミ
そして、企画の中で、多くの人の言葉を聞き、たくさんの「ノゾミ」を知ることができました。とっても豊かな時間を過ごすことができました。
この一連の企画や、みなさんのことば、それらはすべて、舞台「ノゾミ」に現れてきます。そこも含めて、楽しみにしていただければと思います。
改めまして、ご支援いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
まだ、未発表の出演者や、準備中の企画もあります。これから、旗揚げ公演に向けてスピードをあげて滑走していきます。
リターン品や、ご招待の予約などについては、またあらためてご連絡いたしますので続報をお待ちください(日程の変更も、その際に承れます)。
これからも、エリア51と神保治暉を、よろしくお願いします。